明日、第27回東京国際映画祭が開幕。オープニングが近づくと連日、プレス登録者にはイベントや直前スケジュールのリリース・メールが届く。「今年も、もうすぐか」と、毎年のこのリリース群は深まる秋の風物詩のよう。それらを見ていると、今年は開催内容に一つの傾向が見て取れる。「ファミリー層へのアピール」だ。
*アニメ作品の存在感
映画祭のかなめである上映プログラムにおいて、今年は庵野秀明特集が組まれることもあってか、彼の16作品(うち実写作品もあり。テレビ用作品を組み合わせての上映もあるため、実際の本数はさらに多い)を中心に、『ベイマックス』『くるみ割り人形』等、アニメーション作品の存在感が近年の映画祭より増している。(『ピーターラビット』等幼児向け作品を集めた「みなと上映会」も行われる)。ファミリー層にとって、「子供も大人も楽しめる」作品の有無は映画祭への参加を決める上での最重要ポイント。今回は「映画好き」のみならず、より多様な層が参加しやすい映画祭となっていると言えるだろう。
*「食」の充実
ファミリーでの外出においては、「食」もまた大きなポイントだ。「弁当持込み」という選択肢もあるが、「食」そのものもまた外出の目的となれば、その日の「エンタテインメント性」はさらに高まり、また親にとっては手間も省ける。
今回の映画祭では24日(金)から31日まで(11時から20時半ラストオーダー。25日は15時閉店、最終日は19時終了)「東京映画食堂」と題して、六本木ヒルズアリーナにて片岡護、金坂真次、須賀洋介、松久信幸、脇屋友詞という5人の有名シェフが、それぞれにキッチンカー、ドリンクバーを設置。各シェフのオリジナルメニュー(オードブル、メイン、デザートなど3~4種)を提供するという。各シェフの名声は知っていてもなかなか店を訪れる機会のなかった人々にとっては、そのテイストが子連れでも楽しめる恰好のチャンスだ。
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