2018年7月26日木曜日

Today’s Report [travel] 子連れに[も]優しい、英国の美しい宿vol.7「The Bradley」


閑静な邸宅で優雅に流れゆく時間を楽しむ「The Bradley

1階のジュニア・スイートのうち、バルコニー側の寝室。(C)Marino Matsushima
英国有数のスパタウンとして、ジョージ王朝の優雅な空気が残る街、チェルトナム。その閑静な一角に、The Bradley(ブラッドレー)はある。数軒お隣は有名な女子高(Cheltenham Ladies College)。歌手のマドンナが自分の娘を入れようとしていた名門とのことで、The Bradleyにはしばしば在学生の父兄が泊まっているという。
1階ジュニア・スイートのバルコニーからの眺め。(C)Marino Matsushima
19世紀中ごろに裕福な牧師の家として建てられたタウンハウスのドアは重く、子連れで場違いなところに来てしまったかと一瞬不安を覚えるも、事務室から現れた女性の気さくな笑顔ですぐに払拭。記帳をするとすぐに客室に案内された。
ラウンジのオネスティ・バー。自己申告で飲み物を楽しめる。(C)Marino Matsushima
親子で泊まったのは1階のバルコニー付きジュニア・スイート。ベッドが2室に分かれており、家族旅行やグループ旅行に向いている。テーブルと椅子の置かれたバルコニーからは小ぶりの教会と住宅街が見え、静かに、穏やかに時が流れてゆく。
自家製カップケーキが用意されたラウンジ。(C)Marino Matsushima
ラウンジに戻ると、トレイに自家製だという色とりどりのカップケーキが並んでいる。さきほどの女性スタッフが「お茶にします?」と、紅茶を入れてきてくれた。子供用の玩具が置かれているわけではないが、娘はちょっと背伸びした「静寂の中でのティータイム」に浮き浮き。覚えたてのチェスにも挑戦していた。
朝食のセルフ式コーナー。温かい料理はテーブルでオーダーする。(C)Marino Matsushima
翌朝、地下の自然光が降り注ぐダイニングルームで朝食。昨日は誰にも会わなかったが、この部屋に降りてみて他にも何組か宿泊客がいたことに気づいた。新聞を読むビジネスマン、ミドルエイジのご夫婦。いずれも、昨日に引き続き一人で切り盛りしている女性スタッフと親し気に会話をしている。
定番のイングリッシュ・ブレックファースト。(C)Marino Matsushima
娘は定番の「イングリッシュ・ブレックファースト」に挑戦、案の定あまりのボリューミーさに完食できなかったのだが、このスタッフは皿を下げる際、「でもトライすることはいいことよ」と笑顔でフォロー。瀟洒なインテリアもさることながら、実はスタッフの人柄が、宿の居心地を醸成しているのかもしれない。

The Bradley Hotel
 

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